海外の食生活
Magandang hapon!(こんにちは!)
リノハピアのフィリピンBGC支社です。
海外生活をしていて、重きをおくことの1つに「食」があります。
「食べることは生きること」ともいうように、やはり生活の一部であり日々の健康にも影響を及ぼします。
滞在して最初の頃は、現地の食べ物の珍しさがあり色々と楽しめたのですが、やはり身体は日本の食事を求めます。
色々な土地に行きましたが、日本食の様なコンセプトの食は本当に唯一無二で、同じアジアでも様々なスパイスや香辛料を過剰に使い、さらに焦げるくらいまで焼いたり炒めたりする土地が多いです。
薄味で食材本来の味を出来るだけ引きだそうとする、引き算の日本食とは対極になります。
基本的に濃い味付けをしておけば、どんな安い素材を使おうと同じ味になるし、焦げるくらいまで焼いたり炒めたりすれば、素材が痛んでいても身体を壊す心配がありません。
そういう意味では非常に合理的といえるのですが、やはり身体は薄味で自然な味付けのものを求めるので、日本の味が恋しければ自炊ということになってきます。
ただ、海外では日本の食材や調味料の調達が非常に限られてくるうえに、日本で買う倍以上の価格でカップラーメンすら高級品になってしまいます。
私が住んでいるマニラはまだ日本の食材屋さんが結構あるのですが、以前住んでいたパラワン島ではありませんでした。
さらに、パラワン島の中でも電気すら十分に来ない地域であったため、冷蔵庫が使えない、その日の食材はその日に買ってその日に調理するしかないといった、なかなかに健康的な食生活でした。
殆どの住民は周りで鶏や豚を飼育し、自給自足の日常です。
そんな環境のなかで、無いなら作ろうマインドで自作していたのが、にがり豆腐です!
海水を薪で何時間も煮詰めてにがりと塩を抽出し、市場で買ってきた大豆から豆乳を絞ります。
それらをタイミングよく混ぜて呉を作り、地元の大工に作ってもらった木型に流し込むという作業を豆腐1丁のためにやっておりました。
今考えれば、あの頃の自分はパラワンで唯一の豆腐メーカーでした!
日本にいた時は、アジアの片隅の漁師町でにがりから豆腐を作っている自分などイメージすらできない状況で、それも含めておもしろい体験だったなと思います。
その新鮮な豆腐を現地のフィリピン人に食べてもらったところ「味が無い」「食べる意味が分からない」など言われてしまったというオチがつくのですが…笑