建物を元気に、人を元気にするリノ・ハピア株式会社

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図面がつなぐ、過去と現在のものづくり

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こんにちは!CAD事業部です。

 

先日、奈良の東大寺を訪れた際、大仏殿の東壁に掲げられた「建地割板図」に心を奪われました。
元禄元年(1688年)の再建計画に基づくもので、縦板17枚にわたり巨大な建築の立面図・断面図が墨で描かれています。
日本最大級の木製建築図とされるこの板図は、現在赤外線撮影や実地調査をもとに再現された図面とともに展示され、当時の高度な設計力と職人の想いを今に伝えています。

 

この板図を見たとき、私たちCAD事業部の仕事と深く重なりました。図面はただの線ではなく、「人に正しく伝える」という責任を持った情報の集積です。
大仏殿のような大規模建築も、現代の補修工事も、図面なくして始まりません。

 

CAD事業部では、劣化調査に基づく補修図や、足場設置のための仮設図、役所提出用の変更図など、さまざまな図面を作成しています。
これらは現場での安全な作業を支え、また施主や関係機関との正確な情報共有にも不可欠です。
補修箇所の集計作業や、Excel連携による数量チェックまでを含め、私たちの仕事は“正確さ”と“分かりやすさ”を求められます。

 

時代は変わっても、「図面で伝える」ことの本質は変わりません。
千年前の技術者たちと同じように、私たちも図面に込めた意思と精度で現場を支えています。