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鳶職のゴト着の話

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こんにちは、資材部です。

今回は鳶職の方のゴト着についてお話したいと思います。

ゴト着とは・・・・職を極めた者の風貌、作業服、鳶服とは言わず、業界ではゴト着と呼んでます。それは職人にとっても憧れの服装。

一般の方々には現場の人の格好はみんな同じに見えるかと思いますが、それは大きな間違いです。

その職種によって、作業服の形をはじめてとし色や着こなし方が異なります。

鳶職の風貌は・・・・地下足袋、足首まで隠れるダボダボニッカポッカ(ズボン)手甲シャツ、経験を積むにつれ濃紺を好むようになる??

大手ゼネコン建築会社では地下足袋は禁止、指先に鉄板の入っている安全靴が主流になっているそうです。足先に重い物を落として怪我しないようにする為、時代の変化状況に合わせ素早く対応できるかが、職人の腕を問われます。最近では、安全スニーカーが主流だそうです。

ニッカ紺(前) ニッカ紺(後ろ)

<ニッカ前>              <ニッカ後ろ>

ニッカポッカ、ダボダボズボンにつて

職人のダボダボズボンのことを七分(しちぶ)やニッカポッカと呼んでます。

ニッカポッカ(knicker bockers)は膝下でくくる、ゆったりとしたズボンという意味。

七分の由来はズボンの長さが、七分丈という意味。既に、ご存知の方も多いと思いますが、

実はこの七分のダボダボ部分が危険を回避する為の機能が隠されています。

ニッカ白(前)  ニッカ白(後)

<ニッカ前>                   <ニッカ後ろ>

★鳶の作業は足を高くあげて作業することが多いので、腿のまわりが太くないと足がスムーズに上がらない。膝曲げをするのに、邪魔にならない。つっかえない。というのが一番の理由です。

★機能センサー・・・・鉄骨建方などの高所作業中に柱や梁の取り合い部分の出っ張りやとがったものに、ズボンの先が触れることで足元に対する意識が高まり、怪我を回避することができる。

★風力計・・・・・高いところの作業で最も恐ろしいのが強風です。クレーンを使って鉄骨など組み立てている時は特に要注意。吊り荷が風にあおられて回転したり、取付けの際に作業員がふっ飛ばされることもある。当然、風が強いと七分がバタバタとなびく。それを見て、地走り、下まわりの職人が風の強さを把握し安全な玉掛け作業をこなすことができるそうです。  (鳶職net.より)

このように、機能性を重視して完成された「七分」意味があったんですね。

建設業の職人不足が問題になっている現在、こんな危険な現場で働いている職人さん「男」を感じます。そのうちイケメン写真集が出たら、世の女性は食いつくかもしれませんね(笑)